ダイヤ会NEXT『JFEスチール製鉄所見学ツアー』

’09.3/13

ユーザー会である『菱栄ダイヤ会』の若手組織『菱栄ダイヤ会NEXT』では、メンバーの方々を中心にお招きし勉強会ツアーを実施しております。

前回は新聞社の輪転工場をご案内しましたが、今回は『印刷』という枠にとらわれずに『スケールの大きな異業種の工場』から新たな何かをヒントにして頂けたら・・・という発想から『JFEスチール株式会社・東日本製鉄所・京浜地区(神奈川県川崎市)』様の工場見学を実施しました。

当日は23社38名にお集まり頂き、東京駅からバスで川崎市の『JFEスチール株式会社・東日本製鉄所』様まで約1時間で到着。
工場見学案内専門の「見学チーム」田中チーフ様のご案内で、まずは「アメニティホール」で会社及び工場の概要についてのご説明をお聞きしました。

東京駅八重洲口で集合 工場案内のプロ・田中チーフによる「軽妙なトーク」を交えた説明

JFEスチール東日本製鉄所・京浜地区の4つのエリアからなっており、今回の見学は川崎・横浜両市にまたがる東京湾に浮かぶ約550万平方メートルの人工島、『扇島』をメインに見学しました。

約9000人の人が働く『扇島』には、高炉・転炉などの銑鋼部門、厚板・熱延などの圧延部門があり、京浜製鉄所の核となっています。

ヘルメット、作業着、軍手をお借りし、いよいよ見学の開始。

ヘルメット・作業着を着用、更に安全のため軍手も着ける 広大な工場内はバスで移動

広大な工場は環境に考慮してたくさんの緑が植えられ、2車線の道路には交通標識や信号機も設置されており、移動の際には「海底トンネル」を通り、「橋」を渡り、敷地内に「高速東京湾岸道路」が走る・・・まるで一つの都市のようです。

海底トンネルで扇島へ移動 緑あふれる工場。一見すると街中のよう 工場内に東京湾岸道路が走る

見学は、海外からの船で輸入された『原料の積み下ろし』から、高炉への原料運搬、高炉での『製銑』『製鋼』『鋳造』『圧延』という一連の製造工程を見せて頂きました。
転炉・銑鉄を入れ酸素を吹き込み製鋼する まだ炎を出した鉄が転炉から運び出される 厚板圧延・1600℃の鉄からの蒸気を体感!

特に『転炉での製鋼』『厚板圧延工場』では、1600℃を超え燃えたぎる銑鉄がコンピューターによる自動化操業でみるみる形を変えて行く様を目の当たりにし、鉄から発せられる水蒸気の熱風が吹き付ける度に、数十メートル先の鉄の温度を体感する事ができました。

また原料などの運搬・ハンドリングの無人自動化、異なる作業を一体的に連続処理することによる効率化、徹底した数値による品質管理体制、各種自動化による少人数での製造処理能力など、業種は異なるものの印刷業界にとっても参考になる先進技術を見る事ができました。


1時間半に渡る見学を終え、アメニティホールに戻り、質疑応答と本製鉄所の歴史を辿るコーナーを見せて頂きました。

パイプが縦横無尽に配置された工場

製鉄所の歴史を辿る
転炉の模型の前で 全員で記念撮影

終了後、バスで東京・品川の三菱重工本社へ向かいました。

『懇親会』

三菱重工本社にて懇親会を行いました。

弊社野尻社長の挨拶の後、文理輪転印刷株式会社・中村社長様に乾杯のご発声を頂き、大いに盛り上がった楽しいひと時となりました。
次世代を担う『ネクスト会』という本会の趣旨に基づき、参加者の皆様に『業界内の交流』をはかって頂きました。

文理輪転印刷・中村社長様のご発声の後、大変盛り上がった懇親会

長時間に渡る見学会でしたが、ご参加頂いた皆様からは「とても貴重な体験ができた」「迫力がすごかった」「ウチの会社でも工場見学を提案したい」と言った嬉しいご感想を頂きました。

最後は三菱重工・橋次長の中締めで散会とさせて頂きました。


ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

今後も菱栄機械ではこのような勉強会、業界の交流の場を開催していく予定です。皆様のご参加をお待ちしております。


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